からをやぶる水タイプ比較

BWから追加されたBDを1段階低下というデメリットと引き換えにACSを2段階上げるという破格のメリットを持った技、

代わりに覚えるポケモンは限られてますが、今回はその中でも比較されやすい水タイプのポケモン4体を比較してみます。



パルシェン

種族値50-95-180-85-45-70

タイプ:みず/こおり

最速実値:134 → 殻破り時:268

特性:スキルリンク/シェルアーマー

主な持ち物:ラムのみ 水ジュエル きあいのたすき こだわりハチマキ 
        こだわりスカーフ いのちのたま等

覚える主な技:つららばり ロックブラスト シェルブレード こおりのつぶて どくびし

         だいばくはつ ハイドロポンプ れいとうビーム


まず特筆すべき点はからをやぶる水ポケモンの中で最もSが高いこと
他の3体とは違いスカーフガブリアス、スカーフラティオスなどを抜くことが出来る。

また特性とシナジーするタイプ一致連続技のつららばり、ロックブラストを持ち相手ポケモンのきあいのたすきやみがわり等の不安要素が薄く、連続技と相性のいいおうじゃのしるしの怯み期待値も高い。

耐久面ではトップクラスのB方面を持ちHに204振るだけでガブリアスげきりん2耐えという耐久ラインを達成出来る。

ある程度のCとSのおかげで水ジュエルを持たせてのハイドロポンプこだわりスカーフ・こだわりハチマキなどの単体運用が可能な点も評価の1つだろう。


先制技への耐性

しんそく○ バレットパンチ○ マッハパンチ・しんくうは◎ ふいうち○ アクアジェット△ 

こおりのつぶて▲ 


メリット

・霰ダメージが入らない

・からをやぶるからスカーフガブリアス、スカーフラティオス等を抜くSの高さ

・B方面の硬さにより多くの物理タイプのポケモンを起点に出来る

スキルリンク+連続技によるきあいのたすき・みがわり耐性、おうじゃのしるしとの相性の良さ

種族値からの両刀可能・持ち物、型の豊富さ

・破らなくても動ける 


デメリット

・50-45という絶望的なD方面

・砂ダメージが入る

ステルスロックが2倍の威力で入る

・連続技メインウェポンによるのろわれボディ発動率



オムスター

種族値:70-60-125-115-70-55

タイプ:みず/いわ

補正無し実値:107→殻破り時:214→すいすい発動時:428 

最速実値:117→殻破り時:234→すいすい発動時:468

特性:すいすい/シェルアーマー/くだけるよろい

主な持ち物:きあいのたすき いのちのたま等

覚える主な技:ハイドロポンプ なみのり れいとうビーム だいちのちから しぼりとる

           ステルスロック だくりゅう等

殻を破る水タイプの中ではC115と最も種族値が高く、特にすいすいを利用出来る雨下ではそのハイドロポンプの威力は驚異的。

雨下破り球ハイドロポンプウォッシュロトムラティオス、H振りナットレイが高乱数で落ちることなどからその指数の高さが分かる。

その火力を発揮するならば控えめいのちのたまの組み合わせが望まれるが、いわタイプで砂ダメージが入らないことからきあいのたすきとの相性も十分良い。



先制技への耐性

しんそく△ バレットパンチ○ マッハパンチ・しんくうは◎ ふいうち○ アクアジェット○ 

こおりのつぶて


メリット

・Cの高さによる突破力

・特性すいすいによる火力と素早さ補完

・砂ダメージが入らない

・砂嵐の補正によりD*1.5


デメリット

・殻を破っても相手のスカーフガブリアス、スカーフラティオスを抜けない

・メインウェポンが命中不安技 

・メインウェポンがPP不安技

・霰ダメージが入る



サクラビス


種族値:55-84-105-114-75-52

タイプ:みず

補正無し実値:104→殻破り時:208→すいすい発動時:416

最速実値:114→殻破り時:228→すいすい発動時:456

特性:すいすい/うるおいボディ

主な持ち物:しろいハーブ 水・草ジュエル きあいのたすき ラムのみ

覚える主な技:バトンタッチ ハイドロポンプ れいとうビーム なみのり だくりゅう
          サイコキネシス シャドーボール てっぺき ドわすれ あまごい しんぴのまもり

最大の特徴はその代名詞となりうるバトンタッチを覚えること。

自身の耐久をしろいハーブによって回復し、ガブリアスなどの全抜き性能を持つポケモンにつなげる白いハーブバトンは有名所だろう。

またサクラビス自身のスペックも低いわけではなく、C114というオムスターに劣らないCの高さを持つ。

そして他の破りポケモンとのもう1つの大きな違いはタイプが優秀という点。

そのタイプの優秀さによりオムスターには出来なかったニョロトノを前にした殻破り等が可能となる。

単体での動き、バトンタッチによる後続ポケモンへのサポートの2つの動きが可能な点も評価を上げる1つの要因だろう。

威嚇や地ならしなどによるしろいハーブの誤発動には注意。

またあくびの効果はバトンタッチで受け継がれないので覚えておきたいところ。

先制技への耐性

しんそく○ バレットパンチ△ マッハパンチ・しんくうは○ ふいうち○ アクアジェット△ 

こおりのつぶて


メリット

・Cの高さ

・単体での動き+バトンタッチによる自身に依存しない動き

・特性すいすいによる火力と素早さ補完

・タイプ優秀による起点の広さ

デメリット

・殻を破っても相手のスカーフガブリアス、スカーフラティオスを抜けない

・メインウェポンが命中不安技(バトンタッチで解消可能)

・砂、霰ダメージが入る



アバゴーラ

種族値:74-108-133-83-65-32

タイプ:みず/いわ

最速実値:92→殻破り時:184

特性:がんじょう/ハードロック

主な持ち物:ラムのみ 水岩ジュエル たつじんのおび  

覚える主な技:アクアジェット たきのぼり アクアテール いわなだれ 
         ストーンエッジ じしん かみくだく じたばた
         ハイドロポンプ れいとうビーム げんしのちから のろい てっぺき

他の3体との大きな違いはきあいのたすきと同等の能力を持つ特性、がんじょう

そしてアクアジェットの存在により唯一カバドリュウズに強いと言える殻破りポケモンであること。

特性のおかげで襷を持つ必要がなく催眠に強いラムのみ・火力を補完するジュエルなどを持つことが出来、殻を破ること自体は容易。

しかし問題は破ったその後でアクアジェットでB4振りドリュウズが乱数であること →(81.3%)
殻を破った後S115族までしか抜けない点などの問題点もあるため不安要素も大きい。

またHBカバルドン意識するならば性格をむじゃきにし、ハイドロポンプを採用する必要がある。

殻を破らずとも頑丈を活かした攻撃+アクアジェットによる先制の動きも出来るため柔軟に運用したいところ。


先制技への耐性

しんそく△ バレットパンチ○ マッハパンチ・しんくうは◎ ふいうち○ アクアジェット○ 

こおりのつぶて


メリット

ドリュウズバシャーモに抜群で入る先制技

・特性がんじょうによる破りやすさ 持ち物の選択肢の広さ

・両刀可能な種族値

・砂ダメージが入らない

・砂嵐の補正によってD*1.5

デメリット

・殻を破っても115族までしか抜けない

たきのぼりの威力不足 アクアテール、ストーンエッジの命中不安 ハイドロポンプの命中不安

・霰ダメージが入る






それぞれのポケモンが一長一短を持っていますが、正直なところパルシェン以外の3体はまだまだ未開拓なポケモンだと思っています。

それぞれのポケモンの運用に特化した構築や既存の構築に組み込んだ構築など色々な形から構築を考えてみるのも面白いかもしれません。