バトレボ後期からの評価変遷(第4世代)

あれから時が経ち過ぎてしまいました



ゴウカザル B→C

バトレボ当時は「ガブリアスより速い」というだけで大きな価値があったポケモン
いわゆる結論パの中核を成していたガブリアスバンギラスメタグロスの3体に強く、その攻撃範囲の多彩さからその攻撃を受けるのも難しかった。

いのちのたまを持たせ、火力を引き上げた球猿やシュカの実を持たせ耐久調整を施したシュカ猿などが存在。

途中ギャラドスに起点にされてしまうという弱さも垣間見えたがめざめるパワー電気を採用することなどによってうまく対応した。

次いでBW初期ではおいうちバグの修正によるバンギラスのトップメタ陥落やメタグロスの弱体化説、何より天敵に近い存在であったラティオスの急激な増加によりその使用率を落とす。

しかし第4世代での教え技、しんくうはにより対処の難しかったパルシェンを先制で倒せることが判明、
同時にふうせんを持ちドリュウズに対しても強い駒として一時期流行。

受けループと称される並び、ラキグライムドーを1体で見れる存在としても注目

しばらくして同じタイプ、そして課金ポケモンであるかそくバシャーモが登場。
当初はその評価は高くなかったがある時期を境にその評価を格段に上げ、ゴウカザルと同じタイプということもあり、その比較からも評価を落としていった。

現在ではキノガッサより早く、バンギグライナットの3体の並びに強いステルスロック撒きという貴重な存在としてその存在価値を見出している。



エンペルト D→D

水・鋼という貴重なタイプの組み合わせを持ち、御三家特有の技の範囲、具体的にいえばくさむすびの存在によりスイクンを完封出来るポケモンとして注目された。

耐久もそこそこのものがあり、シュカの実を持たせてのれいとうビーム+アクアジェットによるガブリアスとのタイマン
抜群を取られてもその特性、激流発動からのハイドロポンプによるカウンターといった活躍を見せた。

陰こそは薄かったかもしれないが、いざ当たったときには対処の難しい嫌なポケモンとしての代表例。

新作発売からは強力な積み技を手にしたパルシェンを完全に止めることが出来るポケモンとして注目。

遂行力こそは遅いが電気技のないラティハッサムの組み合わせに対してもそこそこの活躍が見込める。

ニョロトノキングドラの雨に対しても強いポケモンとして注目されるがその自身の打点の低さとナットレイを簡単に繰り出されてしまうことなどから若干不安。

以前の仮想敵だったスイクンは瞑想型とぜったいれいど持ちが主流になり、その対処は出来なくなったものの新アイテム、ふうせんを持たせることによって立ち回り次第ではカバドリラティハッサムの4体に対して強力なストッパーとしての働きをかけることが出来る。



ムクホーク D→D

いかくからのとんぼがえり持ちアタッカーとして活躍。

不利な相手と対面してもとんぼがえりという手段で威嚇を撒きながら後続のポケモンにつなぐことが出来る。

インファイトを覚えるという数少ない飛行タイプのポケモンで上記のとんぼがえりと含めその受けは困難。

威嚇という強特性はありながらもその後一押しという決定力の物足りなさと耐久面での種族値の低さからそこまでの使用率は見せなかった。

BWでは新技、いのちがけの習得により様々なポケモンとの1:1交換が可能。
さらには反動技のダメージを上げる夢特性のすてみの登場によりその物足りなかった決定力を補充。

主にタイプ一致のメインウェポンとなるすてみタックルブレイブバードの威力が1.2倍に強化された。

目立った活躍は見せないものの個人的には十分なスペックはあると思うので今後の活躍に期待。



ロズレイド D→E

特性のしぜんかいふく、強力な催眠技ねむりごな、メガネりゅうせいぐんを耐える高いD活かしやどみが型が活躍。

主にソーナンスと組み合わせ「ロズナンス」といった組み合わせで使用された。

催眠対策の強化やゲンガークロバットメガヤンマといった催眠技自体の高速化からそのポジションは一線を引いたものとなったがやどりぎのたねといった不利なタイプに対してもアドバンテージを稼ぐ定数技はやはり厄介。

第5世代では目立った強化もなく、一方同タイプを持つフシギバナは催眠の仕様変更+ほえるによってその地位を上げることとなった。

フシギバナとの差はその火力の高さやどくびし等があるが中々難しい部分がありそうなところ。



トリトドン E→D

ラグラージ、ヌオーといった強力な同タイプが存在する水地面タイプ、くさむすびの威力は60

カウンター、ミラーコートじこさいせい、あくび、おきみやげといった貴重な技を豊富に覚える。

しかし上記の技もラグラージが覚えるものが大半で、中々その差を明確につけることは難しかった。

が、BWでは特性よびみずの仕様変更により水タイプの技が無効+C上昇という超強化、

同じ水地面タイプの中でも水タイプ受けとして大きな特徴を得ることになる。特に雨パのハイドロポンプの一貫を止めれる点や水ロトムに強い部分が評価出来るだろう。

主にダブルバトルで目立った存在だが現在のシングルバトルで注目される起点展開に使用されるおきみやげを覚える点は注目所、

ラグラージと違いステルスロックほえるは出来ないことが惜しまれるが起点PTの弱点の1つである雨パに強いため十分な運用は見込めそうである。



エテボース 圏外→D

S115の高速アタッカー

どくどくだまを持たせることによってテクニシャンねこだまし→状態異常玉発動→からげんきで襷ボルトロスに勝てるポケモン

状態異常玉によりボルトロスのでんじはも効かず、処理の難しいボルトロスを完封出来るとして輝きを見せる。

攻撃範囲も優秀で技次第では様々なポケモンを突破可能だが低耐久のノーマルタイプなので1回止まってしまったときのカバーはきつい。

このポケモンの補完をどう組むかが明暗を分けそうな点。



フワライド E→C

バトレボでは露骨なゲンガー対策ポケモンの1体。

さいみんじゅつをラムの実で回復し軽業発動でのS逆転によるさいみんじゅつからの逆にゲンガーを起点に出来る。

またゲンガーの球シャドーボールを耐え、そのままシャドーボールで返り討ちにするといったヘドロゲンガーと球ゲンガーの対策を兼ね備えていたポケモンだった。

ゲンガー対策+さいみんじゅつを持つポケモンとして優秀な点も多かったが今一ゲンガー露骨な対策ポケモンから抜きん出るものはなかった。

その特性とバトンタッチも活かしきれるものがなかったが第5世代の仕様変更、ちいさくなるの強化により一気に日の目を浴びることとなる。

ラティオスのスカーフトリック、壁張り、おきみやげからの展開やエルフーンの壁張り、おきみやげ、アンコール、ちょうはつの展開でフワライドを繰り出しちいさくなるを積んでいきバトンタッチでつないだ3体目で避けつつ相手を一掃するといった「ラティライド」「エルフライド」といった構築が開拓された。

フワライドに採用されるかなしばりも第5世代では命中上昇により強化。

タイプの都合上キノガッサなどを逆に起点に仕返すことが出来る点も見逃せない。

単体でも1回避ければどこからでも起点が作れるためこのポケモンに苦い経験をした人も少なくはないだろう。

弱点としてはちょうはつ、ほろびのうたや必中技があるがフワライド側も自由に選出を変えていけるため慎重に立ち回って処理していきたいところ。



ドータクン B→C

バトレボガブリアスをほぼ完封出来る性能を持ち、相手の後発にさいみんじゅつを当てだいばくはつで散っていくという2:1交換レベルの性能を誇っていたポケモン

持ち味の高耐久で不一致弱点の攻撃はほとんど耐えるため、タイプ上で負けていてもさいみんじゅつとだいばくはつで相手に大きく負担をかけることが出来た。

上記の理由から1度繰り出されてしまうと大きくアドバンテージを稼がれてしまうため選出画面の段階から脅威。

一方BWの新環境では持ち味のさいみんじゅつの命中率低下、だいばくはつの威力が実質2分の1に低下という大幅な弱体化を受ける。

さいみんじゅつとだいばくはつを失ったため必然的に相手ポケモンをごまかすことが出来なくなり、同時に追加された強力な積み技の起点になりやすいという欠点を露にした。

一時期そのタイプの優秀さと高耐久を活かし、めいそう・てっぺきを積んで水タイプなどの等倍以下の技を起点にしていくめいそうドータクン、めいそうてっぺきドータクンでの使用を見せる。

また電磁波砂パのガブリアスに対してゴツゴツメットを持たせることで間接的なダメージを与えていくといった使用方法も見られた。

現在ではその性能を活かした壁張り、ステルスロック撒きやトリックルームといった特質な技を使用出来るポケモンとして評価。

特に後者はまだまだ発展途上の戦法なのでこれからの使用に期待がかかる。



ガブリアス S→A

バトレボの代名詞ガブリアス

その汎用性は高く、何のアイテムを持っても活躍出来るポケモン

りゅうのまいこそは覚えないがつるぎのまいを覚え、終盤でのガブリアスげきりんの全抜き性能は強力。

またバトレボではハチマキバンギラスの多さ+岩の受け先が少なかったため、それを半減出来る貴重なポケモンとしてもPTに入れやすかった。

自分と相手のPTどちらかにはバンギラスがほぼ入っていたため、その特性すながくれによって最後まで勝ち筋が残る点も見逃せない。

きあいのたすきで目立った運用を見せたが、その対策となる威嚇込みげきりん耐え調整のスカーフボーマンダりゅうせいぐんで返り討ちにするといった強みを見せる。

終盤になるとその開拓もさらに広がりヘラクロスのハチマキインファイト耐え&ライコウのめざめるパワー氷耐えを両立した調整ガブリアス

別名201ガブリアスの登場やそれをさらに掘り進めた191ガブリアスも登場。

終期の大会ではそれまで若干おまけ扱いのようだったすながくれを活かすことに特化した電磁波砂パが高い結果を残すこととなった。

第5世代での強化要素はダブルチョップの追加

それまでドラゴンクローやげきりんではつるぎのまいを積んでいっても相手のきあいのたすきを貫通することは出来なかったがこの技によってさらにみがわりガブリアスの回避戦法が躍進。

スイクングライオンといったみがわりを有効活用したポケモンも増えたため欠かせない技となる。

既存のラティオスや新規ポケモンボルトロステラキオン、蝶舞ウルガモスの存在からこだわりスカーフ持ちでの運用が多くなり、ドリュウズ入りなどに対して天候を変えて上から殴るという御大ガブ、ノオーガブといったスタンダード構築での使用が主となった。

バトレボ終期に結果を残した電磁波砂パが大流行。

初めはボルトロスの乱数調整の難易度の高さからバンギガブでの組み合わせとなっていたが、徐々にボルトロスの絶対的な特性を活かしたバンギガブボルトロスの組み合わせに。

キノガッサのローキック、ハッサムバレットパンチをみがわりが耐える205ガブリアスが使用された。

多くの構築がこの組み合わせの対策を練ることになり、バンギガブのときにはそれを対策出来る根性+高威力先制技持ちのローブシンユキノオーのような必中技持ち、パルシェンのような連続技持ち、カバドリといった電磁波の効かない組み合わせの評価を大きく引き上げる存在となる。

同じ600ドラゴンとしてカイリューと比較されることが多いがどちらも優秀。両方の長所短所を考慮して構築を組んでいきたいところ。



ルカリオ E→D

優秀な複合タイプを持ちながらもその耐久面で恵まれなかったポケモン

しんそくの優先度+2という強化からボルトロスのでんじはより早く攻撃することが出来、ステルスロックさえ入っていれば球剣舞しんそくキングドラ等も圏内。

またかみくだく、ブレイズキック、れいとうパンチといった攻撃範囲の広さも見せる。

欠点を挙げるならやはりその低耐久により相手の先制技圏内に入りやすい点や中途半端なSの高さ ステルスロック込みでないとその強みを発揮出来ない点など

ラティライドなどからのつなぎ先程度でしかその活躍は見せていないが上記のような強みを活かした構築を組んであげたいところ。



カバルドン E→A

バンギラスと同じ特性を持つすなおこしという貴重な天候変化を持っていたが注目はされず。

未開拓といった理由もあるかもしれないが、
ドリュウズのようなカバルドンのあくび+ステルスロックという起点性能を最大限に活用出来るポケモンがいなかったこと。
・高速催眠に何も出来ずに終わってしまう。

という2点が挙げられる。しかしトップメタのバンギグロス、技次第ではサンダーにも強かったため使用されていたら活躍を見せていたかも。

BWでは催眠の仕様変更、ドリュウズという強力な相方、カバルドンの起点性能を引き出せる強力な積み技の追加からその使用率も一気に上位へ。

初期はその認知度も低くあくびループを抜けることの出来ないPTも多かったが対策も必須レベルへ。

C実値143まで上げたメガネ水ロトムなどがこのポケモンのメタの代表例だろう。

初めはあくびからの展開が重視されていたため水タイプの攻撃を1回耐えるイトケ持ち、高耐久だがきあいのたすき、さらにはどくどくだまを持たせ自主退場を狙った戦法も存在した。

徐々にこのポケモン自身の単体性能も評価され始め、オボンを持たせることが主流に。

ドリュウズとの相方となるこのポケモンだがこのポケモン自身がドリュウズに強かったことからその性能が伺える。

途中あくびループ+ドリュウズ対策を兼ねたかえんだまローブシンが登場するがSの引き上げやゴツゴツメットを持たせることで対応。

キノガッサ相手でもタネばくだん持ちでもほえるで催眠ループを脱出する可能性があるのは驚異的。

相方もドリュウズに限らずオムスターバシャーモのような強力な積み技持ちの補助となるため注目所は衰えない。

ハチマキ持ちやラムめざ飛行と持ち物に限らず活躍するその強さからスペックの高さが伺える。



ドクロッグ 評価外→D

BW発売前はダブルバトルの09ルールで目立った活躍を見せるがシングルでは注目されることなく。

夢特性ニョロトノあめふらしキングドラの受けにくさからその特性かんそうはだによって日の目を浴びることとなった。
かといってその種族値は低く遂行力は不十分なものが多く実際に活用するのは難しく、キノガッサのようなより汎用性も広くより負担をかけれるポケモンと比較されがち。

範囲こそは狭いがスイクンといったポケモンを完封することが出来、タイプ上では相手の格闘タイプに強い格闘タイプ。

受けループに採用されることもあるが受けループというPTの性質上も有りいわゆる選出ゲーにはなりがちだが逆の観点から見ると選出画面上で相手を大きく縛ることも可能。

どくタイプという貴重なタイプからどくびしの回収も可能なので採用の余地は十分に有り。


ユキノオー B→C

バンギラスカバルドンと同じく天候変化系の特性を持つポケモン
当時の流行スイクンサンダーの組み合わせに比較的強く、その優秀なタイプと霰ダメージ、そしてやどりぎのたねを活かして受け流しつつアドバンテージを稼いでいくやどまもや単体だけでなくその天候変化を活かしトドゼルガと組み合わせた雪トドといったPTは非常に強力だった。

BWで新たな天候変更ポケモン2体の追加、電磁波砂やカバドリの急激な流行により一転メタ側のポケモンとしての採用が増え始める。
メジャー所では天候変化+スカーフガブリアスで有利を取っていく御大ガブ ノオーガブ ヒードランとの補完を図ったノオードラン等

ウルガモスバシャーモといった強力な炎タイプの追加もあったがBWで強化された特性がんじょうを霰ダメージで潰すことが出来る等のメリットも。

ウルガモスヒードランハッサムといった苦手なポケモンは多いもののじしん、いわなだれ、めざめるパワー炎、ぜったいれいどのような技で抵抗を見せることが出来る点も一応見逃せない。

当初は特殊一筋の技構成が多かったがバンギラスニョロトノに対しての天候の取り合いに強くなるためのウッドハンマーの採用も珍しくないものとなる。

このようにメタ側のポケモンとして採用されることが多い がしかしその性能は物足りないものが有り、天候メタとして採用されているがメタり切れていない、メタが成立していないという場面も少なくない。

タイプ上ステルスロックが2倍の威力で入るため天候の取り合いをしている間に落ちてしまったり等倍以下の攻撃で押し切られてしまったり等

そのため運用時 交換読み交換、交換読みめざめるパワー炎のような読みを強いられる場面が多く、そのリスクも大きいためその使用も難しいと言えるだろう。



マニューラ E→E

バトレボ露骨なゲンガーメタシリーズ

こだわりハチマキを持たせゲンガーと対面させ、ハチマキおいうちでその行動を縛るという形での運用。
A120S125という種族値面では優秀な高速アタッカーだがそのタイプと技の貧困さから低耐久、低火力というイメージが強い。

しかしそのラティオスボルトロスより高いSとこおりのつぶて、けたぐりといった技は優秀なため使い道は少なくないだろう。

苦手なポケモンは多いがその補完をしっかりとつけてPTを組んでいきたいところ。



ジバコイル E→D

磁力によるエアームドキャッチ要員

零度スイクン登場時はもう片方の特性がんじょうを用いてその対策をするという使用方法も話題に上がった。

BWではいわずもがな特性がんじょうの強化によりその弱点の多さをカバーすることが出来、C130の電気タイプというメリットを大きく活かせるようになった。
メガネやジュエルといった強化アイテムを持ちつつ、ほぼ確実に1回行動出来る点は強力。

またナットレイという強力な鋼タイプへの対抗策として別の特性磁力に白羽の矢が立てられることとなる。
その運用方法は主に死にだしからナットレイジバコイルを対面させ、磁力でその交代を防ぎながらみがわりかげぶんしんを積んでいく全抜きを狙っていくというもの。

今はある程度の認知が広まったがたった1回の対面で全抜きされてしまう可能性があるためナットレイ側の選出も大きく縛られることとなる。

後者はともかく前者の形は若干未開拓という印象だがおいかぜなどを利用して運用してみても面白いかもしれない。


ドサイドン C→D

こだわりハチマキを持った超火力とハードロックでの4倍弱点をも耐える硬さが有名。

ハチマキヘラクロスインファイト&サンダーのめざめるパワー草を耐えつつじしんとストーンエッジでほとんどのポケモンを1〜2発で落とす火力は脅威的。

元々使用率はそこまで目立ったものではなかったがBWでのカバドリ、雨、それに対するユキノオー キノガッサや水ロトムの流行と鈍足なこのポケモンはさらに使いにくくなったという印象に。

ロックブラストの威力強化もあったが中々難しいところだろう。

ただその火力は健在でボルトロス等と対面させることが出来れば相手のPTを崩していく可能性は十分に。


トゲキッス C→C

特性上6割の確率で相手を怯ませるエアスラッシュを活かしたスカーフ持ち、電磁波はねやすめと組み合わせたまひるみ型等

Hに振るだけでラティオスのメガネりゅうせいぐんを耐える等耐久は信頼出来るものがある。

技も豊富で格闘必中技のはどうだん、3割火傷のだいもんじくさむすびと覚える技の範囲は優秀

一見して強力なポケモンに見えるがノーマル・ひこうという半減の少ないタイプという都合上補完から入ったPTには入りにくいという欠点があり、構築に組み込むのがやや難しい。

バトレボではサイコシフトというやや特殊な技を使いゲンガーの催眠対策として使用されることもあった。

BWでの使用は目立たなかったが強いて言うならば電磁波砂パの電磁波撒き要員として。

ボルトロスや水ロトムなどの優秀な電気タイプ カバドリ、受けループ 高火力先制技と弱体化の要素は多いが使用数が伸びなかったことはやはりこのポケモンを入れて補完した構築を組むことが難しかったからだろうか。

かといってメガネ流星群を耐える耐久と電磁波 両壁あくびと厄介な要素は揃っているので日の目を浴びる時期が来るかもしれない。


メガヤンマ B→E

ゲンガークロバットドータクンに並ぶ催眠四天王の1匹

1ターン目にまもるやみきりを使用することで特性の加速を確実に発動させ、次ターンで上からさいみんじゅつを当てる戦法は定石。

またまもるやみきりは加速目的以外でも相手のこだわりアイテムによる技固定を狙った「こだわりロック」での使用も見せた。

加速からのさいみんじゅつはみがわりなどがあるが中々対処が難しく、複数催眠禁止ルールでも命の球を持たせたエアスラッシュむしのさざめき さらにはその追加効果の怯みとDダウンを含めると後出しから処理出来るポケモンは少なかった。

特殊耐久は低いが物理耐久はそこそこのものがありガブリアスげきりん程度であれば耐える。

タイプ上ストーンエッジ以外の技でヘラクロスに後出しが利いた点も優秀。

ヒードランとラムみがわり瞑想ライコウの流行からその数は全盛期より数を落としたが、その凶悪さが強く印象に残っている人も多いだろう。

BWでの2回加速しても抜けないドリュウズ、加速しても優先度の高い電磁波を刺してくるボルトロス、HPの半分を掻っ攫うステルスロックの流行と弱体要素は十分だがやはり催眠術の弱体化。

元々さいみんじゅつを命中させること前提での火力だったため、その命中率の低下+即起きは致命的。

バトレボでの催眠ポケモンの中では最も弱体化したポケモンかもしれない。


グライオン D→C

優秀な物理耐久とタイプを活かしヘラクロスを完封出来る数少ないポケモンとして存在。

ハピグライという高耐久同士の受け回しは強力だったが

しかしその性能は脆く、剣舞ガブリアスに対応出来ない、サンダーゲンガーに弱いなどの弱点が目立ちガチでの使用は見られず中堅程度のポケモンとしての認識だった。

BWでの隠れ特性の追加によりキノガッサと同特性のポイズンヒールを得ることになる。

当初ははねやすめを覚えられないということでやや敬遠され気味だったがまもる+みがわり+ポイズンヒールによる無限グライオンでの使用が話題を呼ぶことに。

雪トド同様に砂ダメージ+みがまもで定数ダメージを与えるバンギグライの組み合わせで使用された。

同時に強化された輝石ラッキー、頑丈エアームド、再生力ヤドラン等との組み合わせにより受けループと呼ばれるPTの中核を成すことになる。

メタの対象となるヘラクロスは姿を消したが同程度に処理の難しいキノガッサローブシンに強い点は評価出来る。

何よりBWシングルでの環境の基準、中心で有り続けたカバルドン+ドリュウズに対して有効なポケモンであったことが最大の評価だろう。

しかし長所ばかりでなくみがわり剣舞ガブリアス、みがわり瞑想スイクンパルシェン等相手に逆に起点にされてしまうという短所も多い。

不利なポケモンに対してはさみギロチンでのワンチャンはあるがやはり受けという安定した構築の中での命中3割は不安

技構成次第では通常では有利なはずのキノガッサローブシンドリュウズに打ち負けてしまうこともあるので決して万能なポケモンではないだろう。



マンムー C→C

タイプ上砂ダメージ、霰ダメージ両方の天候ダメージが入らないのできあいのたすきと非常に相性が良く、ダメージを喰らった後のがむしゃら+こおりのつぶてで大きくアドバンテージを稼ぐことが出来る。

A130 氷+地面という貴重な複合タイプのおかげでガブバンギグロスサンダーに強いとされ、相手の手持ちにいると厄介なポケモンとして有名だった。

BWでのつららばり強化の恩恵を受けゆきなだれとこおりのつぶて以外の有用な氷技を習得。

電磁波砂のみがわりガブリアス、みがわりキノガッサ、みがわりグライオン等氷が弱点のみがわりを使用するポケモンや多かったが襷に依存したようなその性能と全ての先制技が等倍〜抜群で入るため使いにくいが相手にいると厄介なポケモンというイメージは拭えず。

しかしマルチスケイルカイリュー、襷ボルトロスキノガッサを組み合わせた対面重視のPTに強いポケモンとして注目が集まった。

バトレボで多かったがむしゃら礫だけでなく後続のサポートを意識したステルスロック持ちとしての運用も。

依然襷に依存したようなイメージはあるがBW最後の最後で輝くことが出来たポケモンと言える。



ユクシー E→D

全く日の目を浴びることがなかったメロンパン

有無を言わせない高い耐久力を持ちとんぼがえり、あくび、ステルスロックを覚える。

このポケモンが注目がされたのは球ハッサムのような起点構築に注目が集まった頃。

UMAの中でも催眠技であるあくびを覚え、ほとんどの攻撃を1発耐えるこのポケモンに白羽の矢が刺さることになった。

ちょうはつを持つS115のアグノムが優先されることが多くなりそれ以降の使用は中々見せなかったが引き続き可能性の残るポケモンとして期待したい。


アグノム C→C

S115+くさむすびだいもんじという優秀な攻撃範囲を持ち、とんぼがえりのようなトリッキーな技を持つ高速アタッカー

ゲンガーより速いエスパータイプということも有りゲンガー対策の候補として挙がるが低耐久故に使い方が若干難しい部分もあった。

しばらく影が薄かったが上記のユクシー同様起点構築の起点作り要員としての採用が目立つように。

S115からのちょうはつにより相手の起点対策と積み技を潰すことで確実にこちらの起点を作れるようにすることがあくび以外のユクシーとの差別化点であり大きな特徴だろう。

まただいもんじという高威力炎技もドリュウズに入る技としては重要。

アグノムサクラビスといった起点構築は今でも強力。

高速アタッカーとしてしか使い道が無かったこのポケモンがここまでサポート技を詰め込むようになったことはバトレボ→BWでの環境の変化を象徴しているかもしれない。


ヒードラン B→B

スカーフだいばくはつ持ちでの使用しかなかったが開拓が進み使用率も上昇。

地面4倍水格闘弱点のメジャーなタイプが抜群ということで敬遠され気味だったがゲンガーとソーナンスによるゲンガードランナンスの組み合わせでうまく補完したそのPTはトップメタとも呼ばれる程に。

種族値から等倍での撃ちあいには強く、偏ったタイプの組み合わせから相手の交換を読むことも容易。

交換を読んでのどくどく、そこからのみがわりまもる残飯といった戦法は中々に厄介。

引き続くBWでは強力な積み技による受けにくさを持つウルガモスが登場。

このポケモンは数少ないタイプ上でウルガモスに有利を取れるポケモンであり、その600属の種族値を持て余すことなくストーンエッジでちょうどウルガモスが1発という性能も。

ゲンガードランナンスといった組み合わせは無くなったがふうせんというヒードランと相性の良いアイテムも登場しバトレボ時からその存在感を維持してきたといえる。

僅かだがマグマストームの命中上昇も有り、みがまもどくどく型での使用も目立つように。

ノオードランのようなややスタンダード寄りの構築で使用されてきたが、吠えるステルスロックのような優秀な補助技も覚え、起点構築のステルスロック撒き要員としての使用も見られた。

その外見とタイプから当初は準伝説の中でもネタ寄りだったがやはり600属としてのスペックの高さを見せてくれたポケモン


クレセリア D→C

600属高耐久、バンギラスメタグロス天下のバトレボではほとんど見ることはなかった。

BWでのこのポケモンに直接の強化は無かったが浮遊を活かせる相手であるカバドリ、並大抵の耐久では受けにくい積みポケモンを処理出来るといった高耐久ならではの強みを見せる。

キュウコンで天候を晴れにした状態の強化されたあさのひざしとめざめるパワー炎は特に強力と言える。

浮遊持ちという点でグライオンに強く、スイクン同様ねむる+瞑想で受けループを完封することが可能。

依然苦手なポケモンは多いがポリゴン2同様に単純に数値の高い受けポケモンとしての強さを見せた。